花火
「このまま在宅治療を行うか、入院して病魔と徹底的に闘うか、だ」
「どういうこと?それだけじゃ全然意味が分からないわよ。何の病気なの…。知ってるんでしょ」
お父さんは視線を床に落とすと、小さく唇を動かした。声が出てたのか、出てなかったのかは分からないが、はっきりと聞こえた。
< 293 / 427 >

この作品をシェア

pagetop