花火
「私もお母さんかな。よく親戚のおじちゃんとかに、春香は若い頃のお母さんにそっくりだ、って言われるから。そうそう、家のお母さん可愛いんだよ。嘘つけないの。ついてもすぐばれるの」
なんで?彼女によく似ているという、母親の姿を想像しながら聞き返した。
「お母さん嘘つく時は、絶対に顎に左手をあてながら話すの。最初はお父さんから聞いたんだけど。だから、お母さん今嘘ついたでしょ?左手を顎にあてながら話してる時に言うと、焦ってしどろもどろになっちゃうの」
そういう春香はとても嬉しそうだった。両親から愛され、そして両親を愛している。理想的な家族の姿だと思った。
なんで?彼女によく似ているという、母親の姿を想像しながら聞き返した。
「お母さん嘘つく時は、絶対に顎に左手をあてながら話すの。最初はお父さんから聞いたんだけど。だから、お母さん今嘘ついたでしょ?左手を顎にあてながら話してる時に言うと、焦ってしどろもどろになっちゃうの」
そういう春香はとても嬉しそうだった。両親から愛され、そして両親を愛している。理想的な家族の姿だと思った。