神威異伝
十夜が理緒の一歩前を歩き、その後に理緒が続く。
二人供、自分の武器に手をかけながらゆっくりと近づいて行った。
大木に寄りかかる人は、フード付きのマントをきっちりと着ているいるため…顔が見えない。
嘉録達が来ていたマントよりも青がかっているが、嘉録の仲間ではないとは言い切れない。
十夜達と、まだ眠っている人の距離が後三歩程になった時……
「…ん」
眠っている人が、小さく声を漏らした。
十夜達は歩みを止め、様子を伺う。
眠っていた人は十夜達に気づいたらしく…体を起こし、立ち上がった。
「…あぁ、やっと来たな。お二人さん」
その声に、理緒が反応する。
「あ、あんた……っ」