神威異伝




眠っていた人が、フードを取ると同時に理緒が叫んだ。



「日向っ!!?」
「よっ」



名前を呼ばれた日向は…ニッコリと笑った。


十夜が漆梁から手を離し、声をかけた。



「日向……お前、その格好」



そう、日向の格好は今の十夜と理緒とほぼ変わらない…旅に出る者の格好なのだ。



「あぁ、俺も旅に出るからな。十夜と理緒と一緒にさ」



日向の言葉に、理緒は驚きを隠せなかった。



「な、何で…?」
「何でって…お前ら二人じゃ不安だから、かな」



目を点にする十夜と理緒に、日向は更に言葉を続ける。



「言っとくけど俺はちゃんと親からも、村長からも了承をもらって来たんだからな」



文句ないだろ、と言わんばかりに日向が立ち上がった。



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