恋愛スキル
確か前にもこんな事があった…
浅利先生の大きな手に…
優しさに包まれる感覚…
―――そして、
私はゆっくりと目を覚ました。
見覚えのない天井に私は目玉をキョロキョロと動かす。
ここは…どこ…?
違和感を覚え気が付くと、
鼻にはチューブが付けられ、左腕には二本の点滴。
胸には心電図が付けられていた。
病院…?
ふと右手に温かみを感じ、ゆっくりと右に顔を動かすと、
しっかりと私の手を握り締めた先生が、ホッとしたよぅに私の顔を覗き込んだ。