恋愛スキル


「松浦さん…緋乃さんは、心臓病にかかってるよぅです。

この後、詳しいお話が聞けると思いますが…。もぅ少し娘さんの事も見てあげては貰えませんか?」


俺の言葉を母親は黙って聞いていた。
特に驚いた様子もなく彼女は、


「そぅですか?
…こぅなるんじゃないかと予測していましたから。」


そぅ言うと視線を落とした。


「あの子は小さな頃からあまり丈夫ではなくて、医者にも心臓病になる可能性が高いと告げられていました。」


「でしたら、なぜちゃんと彼女と向き合おぅとしなかったんですか?」



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