恋愛スキル


(何なの!?あの子!)

(大輔サマに馴れ馴れしくない!?)


そんな話し声が聞こえる。


私は聞こえてない振りをして、ドリブルでかわしてく大輔を目つめた。



他校にも大輔ファンがこんなにいるなんて、考えてもなかったなぁ…。


シュートを決めて、仲間とハイタッチする大輔を、少しだけ"カッコイイのかも"と思ってしまった。



バッシュの音と掛け声が聞こえる中、彼は真剣な瞳で機敏に動き回りボールを奪っていく。



毎朝、私をからかうあのイタズラっ子の彼からは想像つかなくて…


彼の意外な一面を見た気がした。




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