恋愛スキル

私の知らない大輔-緋乃



15日。

今日は大輔の試合。


試合会場は、地元の私立中学“聖中"の近くにある。
……そう。準ちゃんのいる学校。


スラムダンクの影響もあり、一気にバスケ人気に火がつき、試合会場は応援に来た女子達で一杯で、黄色い声援が飛び交う中、試合が始まった。



私服姿で一人でいる私は浮いてるのかな?


私は周りの様々な制服姿の女子達を見回しながら、ゆっくりと二階の席に腰を下ろす。


大輔がキョロキョロと見回すと、私を見つけて大きく右手を挙げた。


私が小さく手を振り返すと、隣りにいた聖中の女子達が一斉に私を睨んだ。



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