蝶の学園
風が収まった頃には、澪はもういなくて。



また黒い蝶が翔んでいた。



もう黒蝶を見ると、恐怖と絶望の文字しか浮かんでこなくて。



私たちは逃げるように去ろうとした。



「先生…」



杏津が見つめる先には、公tがいた。



公tも蝶が二匹飛んでいるのを見て、何かを察知したようだ。











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