ラブステーション
ナツミとは小さい時からの幼馴染みだ

今は俺の家もナツミの家族も町の中に引越してきたが

昔はもっと田舎に住んでたんだ

その辺りの集落の子供はナツミと俺の二人だけだった

だからいつも二人で遊んでた

小学校までは子供の足で一時間位あった

それを毎日ナツミと歩いた

俺の親はナツミの親とも仲が良くて

「友君がナツミちゃんを毎日守ってあげるのよ」ってよく聞かされいた

俺は子供心にナツミは守るべき存在なんだと思ったんだと思う

俺が守るべき存在なんだって

多分妹とかがいれば
兄が感じる使命感みたいなものに似ているんだろう

中学校と高校は住んでいた集落から車で2時間以上かかるので

俺たちが中学校に上がる前両家の親が相談して一緒に今の町に越して来たんだ

だから今はお隣さん

町の中に越して来ても何も変わらない

ナツミは相変わらず俺にとっては守るべき存在なままだ

側にいて当たり前

一番側にいるのは俺じゃないとな

好きかって?

ああもちろん…

好きだ

だって身内みたいなもんだしな

今までもこれからもだ
友樹 16才 冬
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