コンビニラブ
吉野は、
自分の住む階のエレベーターの前で、由衣を待っていた。


各階を通過するランプを目で追いながら、
ようやく光が止まり、扉が開くと、
中から由衣が姿を現わした。


「ちょっと、聞いてよ!」

「シーッ!シッシッ!」


興奮している由衣に、
吉野は冷静に対処する。


「な、なによ?」

「このすぐ上は大家さんちだから、うるさく騒ぐと、俺、追い出されちゃうんだ!」

由衣はとっさに、手で口を塞ぐ仕草をしてみせた。


「とりあえず、中に入って!」


焦らず騒がず、
吉野は由衣を、自分の部屋へと誘導した。


「どーぞ。」

「!……」


とっとと中へと入って行く吉野が、

「なんか飲む?」

と、たずねるが、

「…おぼっちゃまなの?」

そんな由衣の質問返しに、

「何それ?おいしいの?」

と、イヤミ無く返してみせる。


「なんかさぁ、…いつもカッコつけてるよね。」

「大人と言ってください。」

「てか、育ちが良いんだよね、きっと。」

「そんな話ししに来たんじゃないよね?」

「じゃあ、大人な意見を聞かせてよ。」

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