コンビニラブ
大学3年を迎えていた伸治は、
一人で上京し、2年近くの寮生活経てから独り暮らしを始めた。

東京の生活にも慣れて、
学校とバイトも両立している。


親からの仕送りでだけでは、友達との付き合いまではやっていけず、
とりあえず、

一階のコンビニの面接を受けたところ、
交通費はかからないし、終電も気にしないで済むからと、
手っ取り早く、深夜枠で採用。


コンビニもマンションも
同じオーナーが経営していて、
その建物の最上階が、オーナー一家の住まいとなっている。


普段は、深夜1時で若旦那と交替する伸治だが、
たまの週末、
頼まれた時は3時交替だったり、
早朝までぶっ通したりする日もあった。


都合良く使われている気もするが…

日頃から気に掛けてもらって、世話にもなっているので仕方がない。


いわば、東京の家族…?

それは言い過ぎか?


友達との交際費ためのバイトが、
バイトのために、誘いを断ることもあった。


「今月も金、貯まりそーだな…」

ま、
決して悪いことだけではない。
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