着せ替え人形
中から写真の束を抜き、丁寧に一枚一枚目を通す。
「…相変わらずあたしじゃないみたい」
「なかなかよく撮れただろ?」
そうやって得意そうに言う一ノ瀬さんに、なかなか返事ができなかった。
だって…あのアルバムを見てしまったから。
「奈津子…?」
「あの…昨日お借りしたアルバムを見せていただきました」
何が悲しいのかわからないけど、喉の奥のほうが熱くなって…気付いたら視界が涙でぼやけていた。