着せ替え人形
「何か変だよ…?」
そう言って下から顔を覗き込んで私と目が合うと、一ノ瀬さんははっとして私のことを抱き締めた。
胸の奥まで締め付けられる。
「大丈夫ですから…そんな風に優しくしないでください」
精一杯の力で声を出したけど、うまく喋れない。
こんなにかっこ悪い所、二日も続けて見られたくないのに…
「落ち着くまで待つから…何も言わなくていいよ」
甘い声でそう囁かれると、息が出来なくなるんじゃないかと思うくらい強い力で抱き締められた。
こんなことされたら、どうしたらいいかわからないよ…
こんなに私を困らせて、この人は何をしたいんだろう。