いちごみるく
「奈南!!...えと...ニュース見た...?」



私の姿に気づいた英里ちゃん達が、私を見て叫んだけど、私の様子があまりにもいつもと違うから状況を悟ってそう言ったんだろう。



「見た...よ。」



そう言った瞬間涙がポロポロと零れだす。



「奈南...。」



英里ちゃんは私の頭を胸に引き寄せ、抱きしめてくれた。



「バカみたいだよ...勝手に1人で浮かれて...。」



教室のみんなからの視線を浴びながら私は英里ちゃんの胸で泣いた。



何が現実かわからなかったのに...急に実感がわいたからだと思う。



「奈南...そんなことないよ。諦めるのは早いよ。」



そう言って私を宥めてくれる英里ちゃんの声も今はよく聞こえない。
< 83 / 135 >

この作品をシェア

pagetop