夏恋~君といたNatu~
2.偶然?
それからほどなくしてあたしはようやく学校にギリギリに着くことができた。
ヘトヘトになりながら教室に入ると、窓側の席に座わっていた女の子がこちらのほうにかけよってくると少しふてくされたように声をかけてきた。
「遅-い!サラ」
「ご、ごめんごめん。ちょっと準備にてこずってさぁ。」
「別にいいけどー。それよりさ、このまえ借してあげてたORANGEORANGEのCDもってきてくれた?」
「あ。ごめん!忘れてた!」
「えぇ~??もう、サラって昔から忘れっぽいんだからー。」
「うぅ…」
そのとき教室の前のドアがガラッと開き、ひげを生やしたちょっとイカつめの松尾先生が入ってきた。
「HR始めるから全員席につけー。」
「「「はーい。」」」
みんなそれぞれ自分の席につくと、前や後ろと楽しくおしゃべりをしはじめた。
半数近くの子はずっと下にうつむいて必死にメールしてるけど。
「じゃ、またあとでね。」
「うん。」
あたしも友達の美空(みそら)と別れて、自分の席についた。
あたしの席は、ろうか側の窓側の列の前から3つ目のところだ。
ヘトヘトになりながら教室に入ると、窓側の席に座わっていた女の子がこちらのほうにかけよってくると少しふてくされたように声をかけてきた。
「遅-い!サラ」
「ご、ごめんごめん。ちょっと準備にてこずってさぁ。」
「別にいいけどー。それよりさ、このまえ借してあげてたORANGEORANGEのCDもってきてくれた?」
「あ。ごめん!忘れてた!」
「えぇ~??もう、サラって昔から忘れっぽいんだからー。」
「うぅ…」
そのとき教室の前のドアがガラッと開き、ひげを生やしたちょっとイカつめの松尾先生が入ってきた。
「HR始めるから全員席につけー。」
「「「はーい。」」」
みんなそれぞれ自分の席につくと、前や後ろと楽しくおしゃべりをしはじめた。
半数近くの子はずっと下にうつむいて必死にメールしてるけど。
「じゃ、またあとでね。」
「うん。」
あたしも友達の美空(みそら)と別れて、自分の席についた。
あたしの席は、ろうか側の窓側の列の前から3つ目のところだ。