§Cherish§
これは予想外だった。
見ていて、止めてくれたんだ。

「各務君…ありがとう。」

私がそう言うと、
各務君は苦笑いで手を上げた。

講義前のひとこまを思い出し、
私も苦笑いする。

さっきと反対じゃない?

私は各務君に軽く頭を下げて、
英文科教授室に向かった。

ドキドキがバレないうちに…。
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