§Cherish§
………………………。

『**先生…顔、赤いぜ?』
各務君は、悪戯っぽく笑う。

「…見ないで、言わないで…」
私は俯いて、両手で顔を隠す。

手を引かれ立ち上がると、軽い
痛みが右足首を襲った。
見れば、僅かに腫れている。
ヒールは取れかかっているし。

私の視線を各務君は見逃さず、
けれど、不意に背中を向けた。

さすがに、呆れたのかな?

それにしても、どうしよう…。
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