先生愛!

発覚!!




―今日は初診の日


病気が判明するんじゃないかって期待と
やっぱり
分からない
とか
私の痛みの思い違い
とかじゃないかっていう不安。


少し不安が勝っちゃってるかな…。







母の運転する車の後部座席に乗り込む。






もう,すっかり春らしさも消えたね…







車の窓ガラス越しに高速で通り過ぎていく風景を眺めながらふと思った。







来年は私ももう受験生。


まだまだだ,ってたかくくってたけど
もう2年生も4分の1終わっちゃったんだなあ~。

早いもんだよ…







まだまだ未熟なのに,
まだまだ何も見つけてないし
まだまだ何も考えていないのに,
来年には先輩達みたいに自分の進路に向かって
走り出さなきゃいけないんだね…。


私にはまだ,何も
やりたいことがない。

でも直ぐに,簡単に自分の将来を決められる訳ない…。
焦れば焦るほど…
無理だよ…。








私の通う精華高校は進学校で
ほとんどの学生が大学に進学する。

2年の今でも,みんなもう既にやりたい事を決めて
自分の道を突き進んでいる。

そんな子達と,
何も決めてない私。
勉強に対する意欲も全然違うに決まってる。

やらされて,義務的に勉強をこなす私,
自らの進路のため,
自分から進んで勉強する友達。

同じ学年なのに
何か隔たりを感じてしまう。








窓の外には
そんな苦労もしらずただ,ただ,今を楽しんでいる小学生達が
元気よく戯れあっている。







私もあんな時代があったんだよね…


何かセンチメンタルになっちゃった…。


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