先生愛!



先生は壁に手をつき,私は先生と壁に挟まれ,身動きがとれなくなった。







「先生…。」




頭は,パニック状態。







「俺が忘れると思うか…?お前の事を…」

あの時のまま。
全てを見透かす瞳。
今も濁ることなく先生の目は輝いていた。







「俺の患者だった。俺の,担当患者だった。」


「そっ…そうですっ…!!良かったあ…忘れられてるかと思って…。」


「柊しおりさん。病名も分かる…。それに…俺は…一日もあなたを忘れはしなかった。

俺の,好きな人だから。」







「えっ……?」







頭が真っ白になった。


私だけじゃないの…?

ずっと考えてたのは…。






先生も…同じ気持ちで…居てくれたの…?



涙が出そうなくらい嬉しかった。






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