先生愛!



テンポよく野菜を切っていた母が包丁をおいて,めをまるくして私の方に振り向いた。







「しおり…本当に…!?」







「うん,本当だよ。一生痛み止めに頼らなきゃ駄目なんて嫌だもんね。」




昨日まで血迷っていた私から突然出た確信の言葉に母はとても驚いていた。








「そっか。決められて良かったね。そうと決まったらお母さん,応援するからね。」




最近母は優しくなった。

いさかいのたえなかった日もあったのに…
最近はめったにない。


母は母なりに,私に気を遣ってるみたい。




「そうと決まったら,早速荻田先生にお願いしにいかないとね!」

といって母は,野菜を切りかけたまま,予約の電話をかけにいった。



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