ライアープリンセス~偽りのお姫様~
長く息を吐き、用意してあったコーヒーを口に運んだ。
湯気が立つ紅茶が私の前にある。
そして健斗さんの前にもコーヒー。
伯父様が用意させたのだろうか。
私もカップに手を伸ばすと、同じように健斗さんもコーヒーに手をかけた。
「実はね。」
伯父様が声を発したので顔を上げ、その顔を見つめた。
次にどんな言葉が出てくるのか、私は固唾(かたず)を飲んだ。
「週末に父の遺言書を公開するんだ。夢叶もその席にいて欲しいんだよ。」
は、はぁ?!