ライアープリンセス~偽りのお姫様~

長い夜



「さぁ、夢叶様。」

顔を上げると健斗さんがいた。

私の手を取り、包み込むようにカップを持たされた。

「………。」

温かい。

そう、私は今まで健斗さんがこの部屋にいなかったことさえ気付かなかった。

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