ライアープリンセス~偽りのお姫様~


泰明様は黙々と話しを続けた。

「実は私には兄がいてね、もう20年も前になるがその兄が突然姿を消したんだよ。」

穏やかな口調が部屋に響く。

「ずっと捜してはいたのだか、最近になって亡くなったことが分ってね。」

「……。」

「でも子供が存在していることも分かったんだよ。」

微動だにせずに夢叶様はいた。

「私も妻はいるが子供が出来ない体質でね、兄の子供がこの御園グループの唯一の後継者なんだ。しかし…。」

泰明様は息を落とし、コーヒーを口に運ぶ。

< 23 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop