モンブラン
僕とお母ちゃん




僕がこのおうちに来てから1ヶ月経ったらしい。


お母ちゃんは、パセリで『1ヶ月』って書いて

僕にそれをくれた。




ようやくお父ちゃんのくしゃみにもビビらんようになった。


おしっこも、何となく左端にできるようになった。




食事も美味しい。




お父ちゃんもお母ちゃんも毎日僕に話しかけてくれるから

寂しくない。




でも・・・・・・



夕方になるとな。




僕は夕日が見える窓を見つめる。




どこにおるんや。





弟・・・・・・元気かな。

兄弟みんなどこ行ったんやろう。




パパ、ママ、元気?



僕がおらんでも寂しくない?




僕はここで幸せに暮らしてる。


だってな、


今僕がここからいなくなったら

お母ちゃんはめっちゃ寂しがるねん。




だから、

僕はここが好き。



僕がおらんなお母ちゃん心配やから。



だってな旅行で1泊どっか行った時も、

お父ちゃんにテレビ電話とかしてくるねん。


「モンちゃんの顔見せて」って。



明日会えるのに。


んで、慣れないお父ちゃんの世話が心配みたいで



「えさあげた?水換えた?ビタミンあげた?」って

めっちゃしつこく言ってた。





確かに


僕は自分でえさを調達できひんし

水も用意できひん。




お父ちゃんやお母ちゃんがおらんくなったら


僕は生きていけない。




それだけやないけど。




やっぱり ふたりがおらんかったら


僕はひとりぼっち。



えさをくれる人がいたとしても

僕は寂しい。




うるさいくらい僕の名前を呼ぶふたりが

僕の大事なおとうちゃんとおかあちゃん。





伝わってる?


僕、態度生意気やし

抱っこ嫌いやけど・・・・・・



そのうちなめたるから。



待っててな。


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