モンブラン


そんなある日、


僕は朝からお腹の調子がおかしかった。



うぅ。

何やこれ。

うんちがやらかい。


うぅ。

お腹痛い。



どうしたんやろう。




僕は、牧草のベッドの上で

ダラーンと横になって、痛みを我慢してた。




こういうとき、やっぱり言葉が通じひんって

辛いな。



僕が、人間の子供やったら

お母ちゃんに甘えるのに。



「痛いねん、お腹。なでなでして~」


って。






キュイキュイギュイギュイ・・・・・・




ダダダダダーーーー




僕の変な鳴き声に気付いたお母ちゃん。

いつも僕に気を遣って静かに歩くのに

いきなり走ってきた。




「どしたん?モンちゃん!!!!しんどいん?」



キュイー


ちょっとだけお腹痛いっす。





「あ・・・下痢やん!大丈夫か?どうしよ。どうしよ~!」




お母ちゃんは、パソコンで何か調べだした。




『モルモット 下痢』って検索して必死で僕を治そうとしてくれた。



僕がうまれたおうちのママさんのなずなさんへ相談したみたい。



お腹の働きをよくするお薬を飲ましてくれた。


なずなさん、こんな新米ママやけどお母ちゃんのこと

これからも面倒みたってな。


お母ちゃんは超心配症やからきっと

これからもいっぱい相談すると思うねん。



お薬飲んだ僕を褒めてくれるお母ちゃん。




うわぁ


復活!!!!



一瞬で治ったで。


お母ちゃん。


お母ちゃん。



言っちゃうで、僕。



僕、お母ちゃんが大好きや!!



モルモットの僕の言葉、ちゃんとわかってくれて

ありがとう。



毎日僕のうんちを触ってくれてるからわかったんやな。


僕のうんち見てニヤけてるのを

変態やと思ったけど、それは『愛』やったんやな。



お父ちゃんには悪いけど

お母ちゃんは僕のもんやから。



ふふん。




< 13 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop