『短編集』

学校の卒業と同時に、
籍を入れることにした

あたしたちは、

今、婚姻届をもって、
役所の前にいる。

なんと制服を着たまま!!

着替える時間が惜しくて、
そのまま来てしまった。


「よし!いくぞ!」


タツヤが私の腕に自分の腕を絡めて
歩き出す。


「ちょっと待って!!」


あたしは、タツヤに
どうしても言いたいことがあった。

セフレだったときには、
絶対に言えなくて、

その後も、
恥ずかしくていえなかった言葉。

でも、

籍を入れる前に、

これだけは言いたかったんだ。


< 23 / 83 >

この作品をシェア

pagetop