『短編集』
学校の卒業と同時に、
籍を入れることにした
あたしたちは、
今、婚姻届をもって、
役所の前にいる。
なんと制服を着たまま!!
着替える時間が惜しくて、
そのまま来てしまった。
「よし!いくぞ!」
タツヤが私の腕に自分の腕を絡めて
歩き出す。
「ちょっと待って!!」
あたしは、タツヤに
どうしても言いたいことがあった。
セフレだったときには、
絶対に言えなくて、
その後も、
恥ずかしくていえなかった言葉。
でも、
籍を入れる前に、
これだけは言いたかったんだ。