『短編集』
力んだせいで、
思わず大声になってしまった。
タツヤの顔がみるみるうちに、
真っ赤になっていく。
「お前、こんなところで・・。」
タツヤの言葉に周囲を見ると、
大勢の人の視線が
あたしたちに向けられていて・・
しまった!
またしても、公衆の面前で!!
叫んだあたしの顔も、
ゆでだこのようだ。
タツヤは、
ちょっとためらってから、
あたしにゆっくり口づけた。
それからゆっくり顔を離すと・・・
あたしが一番ほしい言葉をくれた。