苺×strawberry☆
「着いたわよ、莉玖。ここが私達相原家がお仕えする、佐々木家のお屋敷よ」

母さんに連れられてやって来たのは、佐々木家の大きくて立派なお屋敷だった。

中から父さんが出て来た。

「莉玖、今日からここに私達は住み込みで仕えるんだ。学校は苺お嬢様と同じ所に行きなさい」

「苺…お嬢様?」

「お前がお仕えする、お前と同い年のお嬢様だ」

“同い年のお嬢様。”

仲良くなれるかな。
そんな甘っちょろい考えは、この佐々木家で通用する訳がなかった。
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