幼なじみは先生


「あたし着替えるから、部屋から出てくんないかな?」

あたしがそう言うといっくんは

『大丈夫。何も見ねーから、後ろ向くし』

「じゃなくてーーっ!あたしが困るの!だから、ね?」

あたしはそう言うといっくんの背中をグーにして叩いた

『プッ…おうおう、分かりましたよ、お姫様』

そう言うとあたしを見てニコッと笑い部屋を出た
まだ胸がドキドキする

「お姫様…だなんて」

あたしはぎゅっと胸元の袖を握り締めた

「本当に…」

いっくんはずるい

そんな笑顔でお姫様だなんていうなんて、反則だ…

あ、いけないいけない!
パチンと頬を叩く

早く準備しなきゃ!!

「ん?…待てよ」

あのさ、これってさ…

初デート じゃなかったけ?

…………………撃沈

「や、やばいやばい〜!!」
あたふたと部屋を歩きまわる

初デートなのに何も服買ってないよ!!

ひいい〜(汗)
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