幼なじみは先生


「何で…っ…」


「あたし、おりる」


そう言って車のドアを開けてバッと外に飛び出した


『真白…!』


アスファルトをがむしゃらに走る


道なんて分かんないけど…ただひたすらに走った

ポツポツと雨が降ってくる

瞳からは我慢していた涙が溢れて顔がボロボロだった

「…っ…ヒッ」

あのキスは何の意味だったの…?


いっくんのバカ…

別れるのにキスなんてしてこないでよ

片手で唇を触る

まだ、微かにいっくんの唇の温度が残っていた


「キャッ…」

ぶつかった人の顔を見上げる

「すいませ…」

『なにしてんの…?お前…』


何で…ここにっ


「ごめん…離して」

ぶつかった相手は連だった

『お前…泣いて』

そう言うとこっちに来いと言わんばかりにあたしの腕を掴んで小さい公園に着れていかれた
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