幼なじみは先生


ごめんなさい…


でも、最後にあなたの温もりが残っているジャケットを手元に置いておきたかったの。


ジャケットに顔を埋める

ジャケットには微かにいっくんの温もりと匂いが残っていた


「ウッ…っ」


涙がまた溢れてくる


いっくん、ごめん

そう簡単にあなたを忘れられない

諦められない…




「ただいま…」

ドアを閉めてパンプスを玄関に揃える

ガラ…

「あ、お帰りー!晩御飯できたから手、洗ってきてね」

「うん。でも、ちょっと待ってて」


あたしはそう言って二階に上がった


部屋に入りいっくんのジャケットをたたんで机に置く

ついでに自分の上着も脱いでまた一階に行き手を洗った

ご飯食べてる途中に絶対あたしといっくんの事、聞いてくるんだろうな…
なんて思いながら部屋に入った
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