幼なじみは先生
「はぁ…はぁ」
ピンポーン
ドアがゆっくりと開く
「あ、真白!ちょっと待ってて」
杏はそう言うと鞄を持ってきた
「行ってきまーす」
「真白、走ってきたの?」
杏があたしを見つめる
「う‥ん」
呼吸を整える
「急がなくて良かったんだよ。でも走ってきてくれてありがとね」
笑顔であたしに言った
それからバス停まで歩き、バスに乗った
「混んでるね」
「だね。こんな混んでるバス乗るの久しぶりかも」
あたしはそう言って少しぎゅうぎゅうになった狭いバスの中で必死に立つ
「…ね、まま真白 」
杏が顔を青くしながらあたしを見た
「んー?どうしたの?」
「助け…!!ち、痴漢」
「へ…」
ち、ち、ち、痴漢!?
杏を見ると涙目になっていた
バッと杏の尻を見る
ごめん、尻なんか言って…
じゃなくて!!助けないと
すると一人のおじさんと目があった
そのおじさんの手元を見ると…