幼なじみは先生
次々に順番が近づいてくる
ついに杏の番が回ってきた
「じゃあ行ってくるね」
「うん」
杏が走って跳び箱に手をついた
ダンッ
…って!杏跳べてないしっ!
誘っておきながら跳べてないじゃん!!
「真白?どした?」
後ろから友達に声をかけられる
「えっ、あ‥うん。今跳ぶね」
アハハと苦笑いを浮かべながらゴクリと唾を飲み込んだ
もう失敗してもいいや!
やるしかない!
跳び箱まで走って手をつく
「わっ!」
勢いをつけすぎて跳び箱を越した
無理!落ちるって!!
ギュッと両目を瞑る
その時、誰かに受け止められたのが分かった
この匂いって‥いっくん
彼の上に雇い被されている状態
片手でガッチリと頭を押さえられている
それにドキドキと胸が弾む
『大丈夫か?』
彼の低くて甘いボイスが降りかかる
「ごっ!ごめんなさ―」
そこで言葉が途切れた
力強く握られた片手
その力で体がフワッと浮いた
えっ‥‥!?