幼なじみは先生
「いくよ!スタート!」

大丈夫…頑張ろう

いっくんと目が合う

『安心していいからな』
「うん」

笑みを浮かべると同時に撮影が始まった

溜め息を一つ吐いて空気を吸う

「どうしよう…遅刻する」
台詞を言いながらマフラーを片手で握り締める

その時、第一シーンの人がぶつかってきた

「わっ…!」

って!!本当に転ぶ!

そう思った時、後ろから腕を引っ張られて彼に収まった

ドクン…

胸が高鳴る
『大丈夫か…?』

いっくんと瞳が重なる

ドクン‥ドクン

すると横から小声で佳木さんの声が聞こえた

「台詞!」

その言葉にハッと我に返る

「ご、ごめんなさい!」



そんなこんなで無事撮影が終わった


「ふぅ‥」

今日は疲れたなぁ…

帰り道を歩きながら携帯の画面を見つめる

もう5時か…

なんか…いつもより寒いような…

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