幼なじみは先生
「連、じゃあね」
『今度な』
手を振り合って調理室からすぐさま出る
ガラッ
「ふぅ…」
良かったぁ…何もなくて
肩の力を抜いて杏と待ち合わせした場所に足を運んだ
「あ‥!!杏」
「真白!今日早く終わってさ」
ヘヘ‥と笑っている杏に歩み寄る
「帰ろっか」
その言葉を合図に学校から出た
雪が手のひらに落ちてはまた溶ける
「寒いねぇ」
「うん…」
鼻水をすすりながら頷く杏
「……真白」
ふと横を見ると杏が険しい顔をしながら切なげな瞳をしていた
杏…?