幼なじみは先生

ドンッ

「いっいったぁ〜」

あ…れ?
あまり痛くない?

『真白、早くどけて…』
ふぇ?

あたしは下を向いてみた。

「いっ、いっくん?!」

そう、そこにはいっくんがいたのだ。

「なんでここに…」

『ここ、俺の部屋だろ』
「いっくん!血!」

あたしはそう言っていっくんからどけた。

どっどうしよう!
いっくんの足が!

『ただの切り傷だろ?』
「あっ!ちょっとまってね!たしかカバンに消毒液とバンソーコーあるから!」

私はそう言っていっくんのベッドに置いてあるカバンに手をつっこみ探った。

えーと、こっちのポケットに入ってるはず!

「あっ!あった!」
私はそう言っていっくんの方にかけよった。


「いっくん!ベッドに座って!」

『いや、いいから』

「ぐずぐず言ってないで!早く!」

『へいへい、分かりましたよ』
いっくんはそう言って、ベッドに座った。
「足、出して」

『ん』

いっくんは、そう言い、あたしの方に足を出した。
私は消毒液をティッシュにつけたのをいっくんの足につけた。
「いたい?」
『いたくない』
「ふ〜ん」
私はそう言って強く傷を押した。
『やっやめれ〜!!
いてーよ!』
「やっぱり、痛かったんじゃん」
私はクスクス笑いながら言った。

かわいいなぁ〜
いっくんは…。

私は次にバンソーコーをいっくんの足の傷にはった。
「出来たぁ〜!!」

『真白』

「ん?」

『ありがとな』

「へっ!?あっうん///」

ドキドキ

いっくんめ!
笑顔でそう言うなんて反則だよ!
胸が苦しくなるじゃんか!
いっくん、その笑顔、誰にも見せないでよね?
みんな、一瞬であなたの虜になっちゃうから…。


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