猫に捧げるRPG
「あっ、新商品持ってるの! お礼代わりに、ちょっと分けてよ〜」

女の子が目を輝かせる。

「ん…今、訳あって使えないから、全部もらってくれ…」

愛用マタタビケースからマタタビを取り出す。
うう……少し惜しいな。

「いいのっ? ありがと」
「いや、財布のお礼だからな」

喜ぶ女の子に、百花が問い掛ける。

「猫、飼ってるんですか?」

「んーん、あたし猫の民なんだ。長老に人探し頼まれてるから、ついでに持ってってやろうと思ってね」

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