ピンチヒッター
第四章 練習試合
「あっ!おーい、こっちこっち!
おーい、桜庭亮ぉー!」

廊下で見つけた桜庭亮を呼び寄せる

「な、なんだよ」

いかにも面倒そうに桜庭亮がやってきた

「明日の練習試合、正太が試合に出るかもしれないってホント?」

正太から教えてもらったんだけど
どうも信用できないんだよね

「ああ、ホントだよ」

「え~!?そ、そうなんだ・・・・・・
あの、もしかして監督って見る目ない?」

桜庭亮がズッコケた

「なんでそうなるんだよ
普通逆だろ?」

「昔から正太を見てきたあたしとしては、イマイチ信じられなくてね~」

「お前、気付いてないのか?」

桜庭亮は驚きの表情を浮かべる

え、気付いてないって何?

正太はずっと補欠だったんだよ

一年生で試合に出られるような選手じゃないよ

でも、違うの?
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