ピンチヒッター
「いやー、勝った勝った」
「亮くんと中村くん、今日も大活躍だね」

あたしと亜矢は帰り支度を始めた

「なんか、勝つのが当たり前に感じてきたよ」

中学の時は負けてばっかだったし

「亮くんに感謝しないとね」
「悔しいけどその通りだよ~。
それにしても、何でうちみたいな学校に入ったんだろ?
桜庭亮ならもっと強い学校行けたのにね」

「・・・・・・う、うん」

亜矢の表情が曇った

「あれ、もしてして何か知ってるの?」

亜矢の情報網ならそれくらい引っ掛かっててもおかしくないし

「いや、まあ、ね」

「なになに?教えてよ!」

「あくまで噂なんだけどね。

亮くん、暴力事件起こして推薦なくなって、野球部の監督の誘いでうちに来たらしいよ」

「・・・・・・え、うそ!?
だ、誰がそんなこと言ってるの?」

「ちょっと真季落ち着いて!」

あたしは無意識に亜矢の服を掴んでいた

「あ、ごめん・・・・・・」

「噂だって言ったでしょ。
亮くんそんな人に見えないし、
たぶん亮くんを良く思わない誰かが流したデマじゃないかな?」

「そ、そうだよね!!」

桜庭亮が、そんなことするとは思えないもん


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