ダメ王子×わがまま姫
『はぁ〜…。』



大きなため息が出た。



「神楽先輩とどうだった?」



ニヤニヤしながら夏帆が言った。



「“私!!神楽先輩が”の後なんて言ったの〜?」



ニヤニヤしながら神楽も言った。



『もしかして…』



「「見てましたぁ♪」」



…二人ってこんなに仲良かったっけ?



「なぁにが“美琴ちゃんが9人目じゃなくて残念”だよ!」



神楽がモノマネ風に言った。



『神楽先輩との思い出を汚さないでよアメーバ。』



「なんだよアメーバって!!」



キーキー言っているこの品のない男をどうにかして?



「告るのはまだ早いよ。」



夏帆が腕を組みながら言った。




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