REGRET ―忘れられない人―
俺は花帆が休んでいる1ヶ月、必死で頑張った。
花帆に嫌がらせをしていた自然消滅を狙っていた彼女に、きちんと別れを告げた。
そして、今までした嫌がらせを白状させ、花帆の教科書への落書きや体育館シューズへの落書きを見つけた。
俺は消した。
教科書の落書きを消しゴムで消し、体育館シューズを洗った。
こんなにひどい嫌がらせをいつから受けていたのだろう。
俺は、どうして気付いてやれなかったんだろう。
俺がそばにいたのに、どうして守ってやれなかったんだろう。
原因は俺なのに。
俺が、花帆と付き合ったから・・・・・・
ちゃんと前の彼女と別れずに、花帆を好きになったりしたから。
俺が悪いのに。
俺に一言言ってくれれば、あんな女・・・・・・すぐに大人しくなるのに。
どうして俺に言ってくれなかったんだろう、と考えているとだんだん悲しくなってきた。