プライド~3姉妹の恋~
「…どんな理由だとしても最低な事した事は変わりねぇんだからな?」

「っ…」


春翔の言葉に胸が痛む。


「…もう良いで…」

「「え?」」


椋木さんの言葉で私と春翔は同時に声を出してしまった。


もう良いってどういう事よ??


「もう良いで。過去は過去。今は今。
大宮さん反省してるみたいやしもう許すで。」

「……本当に?」

「うん」

「良いのか?」

「良いの」


ニコリと微笑んで許してくれた椋木さん。


私本当悪い事したな…。


「ありがとう…」

「うん。もう虐めとか誰にもしやんといてや?」

「あ,うん。しないよ…」


椋木さんは笑顔で「約束」と言って小指を立てて私の前につきだしてきた。
私は,その小指に自分の小指を絡めて指切りげんまんをした。


最初はむかつく奴としか思ってなかった椋木さん。
だけど椋木さんって本当は優しい心を持った良い人なんだって今になって分かった。
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