NICO
俺はナイフを地面に置き、さっき小雨に振り上げた腕で、彼女を抱き締めた。

小雨は何も言わず、ただただ涙を流し続けた。

涙を流す小雨を抱き締めながら、俺は手の甲の傷をじっと見つめた。

あと2日。明日がタイムリミットだというのに…俺は未だNICOを確定出来なかった。

一体どうすればいいのか…俺には全くわからなかった。

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