NICO
「言えるはず無いでしょ。信じてももらえないだろうし…。

それに…いくら虐げられても…私達は双子、大事な存在だから…。

私が耐えることで陽菜が安定するなら…。」

それでいい、と小雨は言った。
だが小雨の表情はとても悲しそうで、これまで耐え続けてきたのがどれだけ辛かったのか垣間見えるものだった。

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