先生のメイドさま

 「もう、いい…学校に行くぞ」

とカバンを持って席を立った彼を追うあたし

 「ちょ…仁さま?」

玄関前には車が横付けされていた

 「乗らないのか?」
 「…ええ、いつも通りに行きますよ」

と彼は自分で運転して屋敷を出た

 「ヤキモチって…好きな人にするものでしょ?…メイドにはしないでください…」

あたしの一人言



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