変愛事情

「何かさぁ～
　最近
　お前元気ないみたいだったから…」


　えっ？！


「考え事してるってぃうか
　塞ぎ込んでるってぃうか…」


　ドキドキ
　もしかして
　見ててくれてたの？


「そんなことなぃよっ
　めちゃめちゃ元気っス
　けど梅雨の時期で
　ちょっと
　テンション低かったかも(笑)」

沙織はそう言うと
ニッと
普段と変わらない笑顔を
精一杯つくった


　何だろ
　胸のあたりが苦しいょ
　もしかして・・・


「まぁ
　大した事じゃないなら
　いぃんだょ」

健人も
さっきまでの顔から一転して
にこっと笑った



いつもの二人の空間に
戻った



















と思ったのに・・・