うしろの猫
それからは毎日、わたし学校が終わると、急いで帰り道のあの藪の中に向かったのね。


そして、いじめっこを待ち伏せしたわ。


毎日、同じように隠れながら、わたしの横をいじめっこが通り過ぎるのをドキドキしながら待ち伏せしたの。


・・・すごく怖かったよ・・・



・・・でもね・・・



あの黒い猫の事が、どうしても気になったから、怖かったけど待ち伏せしたの。



・・・そうしたらね・・・



・・・やっぱりいるの・・・



・・・いじめっこのうしろをついて行く黒い猫が・・・




・・・今度は、3匹も・・・!


・・・驚いた・・・?


・・・驚くよね・・・?



昨日は、2匹だったからね・・・



・・・黒い猫ね、増えてゆくみたいなの・・・?



・・・1日過ぎるたびに・・・



・・・1匹ずつね・・・




・・・でも、不思議なのよ・・・?


黒い猫が3匹もうしろからついて来ているのに、いじめっこは何故か気づかないのよ?


わたし、考えてみたわ・・・?


どうして、いじめっこは気づかないのだろう・・・てね?


・・・でも、答えはでなかった・・・
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