流れ星との約束
自分のファーストミットをはめた河北亮は、バックネットの裏に2人の生徒が立っていることに気がついた。
――新入生か。
すぐに亮は思った。2人のうち1人が坊主で、2人とも見覚えがなかったからだ。もう1人は長髪で、野球部に入りそうではないが、坊主頭の友人だろうというのは容易に想像できた。
「どうした? 見学?」
「えっ……あ、はい!」
坊主頭がすぐに返事をしてきた。その仕草が初々しくて、亮は少し嬉しくなる。新二年生である亮にとって、彼らは初めての後輩になるのだ。
そういえば今日が入学式だったことを亮は思い出した。ちなみに始業式は明日なので、亮たちにとっては今日が春休み最後の日ということになる。
入学式はもう終わったのだろうか。少しだけ疑問に思った亮は、坊主頭に聞いた。
「今日って入学式やなかった? もう終わったんか」
「はい、先ほど。僕たち硬式野球部に入ろうと思ってますので、見学にと。」
『僕たち』?
『たち』ということは、坊主頭の友人である長髪も入部しようと思っているのか。雰囲気からしてサッカー部あたりかと、亮は勝手に思っていたのだが、改めなければいけなくなった。
――新入生か。
すぐに亮は思った。2人のうち1人が坊主で、2人とも見覚えがなかったからだ。もう1人は長髪で、野球部に入りそうではないが、坊主頭の友人だろうというのは容易に想像できた。
「どうした? 見学?」
「えっ……あ、はい!」
坊主頭がすぐに返事をしてきた。その仕草が初々しくて、亮は少し嬉しくなる。新二年生である亮にとって、彼らは初めての後輩になるのだ。
そういえば今日が入学式だったことを亮は思い出した。ちなみに始業式は明日なので、亮たちにとっては今日が春休み最後の日ということになる。
入学式はもう終わったのだろうか。少しだけ疑問に思った亮は、坊主頭に聞いた。
「今日って入学式やなかった? もう終わったんか」
「はい、先ほど。僕たち硬式野球部に入ろうと思ってますので、見学にと。」
『僕たち』?
『たち』ということは、坊主頭の友人である長髪も入部しようと思っているのか。雰囲気からしてサッカー部あたりかと、亮は勝手に思っていたのだが、改めなければいけなくなった。