Princessの掟
「美吏那。どうしたの!そんな顔して。」
私は慌てて美吏那に駆け寄った。
「……ぅう…無理だよ。私に劇なんて……。」
美吏那……――。
いつも明るくて、私を常に支えてくれる。
しっかりしてる美吏那ばかり見ていたから、こんな美吏那は初めて見た気がする。
「美吏那。いつも私に言ってくれるよね?何も始まってないのに、始めから無理って決め付けるのはよくないって。」
私はゆっくりと話し始めた。